USB-RS232C変換モジュールで
     インターフェース誌付録のSH-2を接続

 秋月電子からFT232RLを搭載した USB-シリアル変換モジュールを購入して、インターフェース誌 2006年6月号付録のSH-2基板と接続しました。
 購入したのは、持っていた CP-2101を納入したのでICに直接プロービング出来るUSB-シリアル変換モジュールの手持ちが無くなったからで、このUSB-シリアル変換モジュールをテストする相手にインターフェース誌付録のSH-2基板を使いました。

FT232RLを搭載したモジュールの回路

 FT232RLを搭載した USB-シリアル変換モジュール の回路を見ると、USB周りの回路部品はほとんど有りません。データラインのサージ対策のコンデンサが2コだけです。あえて言えばUSBコネクタと電源用のCとLです。FT232RLに、発信器、EPROM等を集積したからです。

感想と思い出

 FT232は、A型、B型、最新のR型が有ります。A型からB型の主な変更は、周辺部品の削減とビットバングの追加と新ドライバの追加です。B型から最新のR型の主な変更は、周辺部品の削減です。
 R型の次型の仕様は?チップの小型化、USB信号のEMI対策強化、IP化等が考えられますが、それほどインパクトが感じられません。完成度の高い製品になっています。
 同じLSI製品の PICマイコンを見ると、コアを16ビット化と周辺部品の削減と周辺回路の取り込みを進めています。PICマイコンは、名前の如く周辺インターフェースコントローラとして誕生したので当たり前かしれません。しかし、アナログ、タイマー、SPI,I2c、USB,Etherとその拡張振りは目を見張ります。

 私の昔話ですが、メカとモーターで制御していた機械にマイコンを接続する仕事をしたことが有ります。機械メーカーにマイコン制御ボードを納入するのです。
 初めは、8080に周辺回路を付けて機械を制御していました。0.8mx0.8mx1.5m程度の長持ちの様な別箱にマイコンを収め、太さ2cm程のケーブルを20本程度で機械と接続していました。
 当初は、高級機対応なので長持ち付きで良かったですが、普及機対応の制御器が求められます。普及機対応には、小型化、低価格が要求されます。
 この時も当然小型化、低価格が要求されました。幸い、制御の中心であるマイコンとそのソフトを担当していたので「取るべき道は一つ」です。「周辺回路をマイコンボードに取り込む」事です。ランプやスイッチは、ダイナミック制御で制御ケーブルを減らすことで、瞬く間に制御ケーブルが数本になりました。煩雑な調整が要るアナログ式のパルスモータ制御回路をDMAを使った調整無しの方式を考えて取り込みました。ランプやスイッチ用ダイナミック制御は、DMAとソフトウエアを使って実現しました。DMA制御のLSIは数百円で、ケーブル一本は数千円です。DMAを使ったパルスモータ制御回路は、ランプやスイッチ用ダイナミック制御用DMAの残りとソフトウエアを使って取り込みました。この様に、ハードウエアのソフトウエア化少しのハードウエアの追加で、ケーブルや周辺回路が減少し別箱に鎮座していたマイコン制御ボードは機械本体に居候です。機械本体に居候するとケーブルの外皮やシールドが要らない、電源や機構部品が共用出来る等の効果で益々小型にできたので、制御ボードの価格を下げなくても機械全体のコスト削減をしたのでお客様に納得していただいたと記憶しています。

 LSI製品は、規模が違いますが私が手掛けた制御ボードと同じ状況に見受けられます。
 DRAMで使い切れないだけのトランジスタを作る技術を手に入れ、システムLSIで機能・性能を充実してCPUや周辺回路をワンチップ化し、さらにアナログ回路や発振回路や高耐圧回路をワンチップ化しようとしています。

 LSIの65nmルールが15nmルールになれば16倍のトランジスタが使うことが出来ます。15nmルールのLSIは北京オリンピックの次の次の大会の2016年頃かと思えます。
 この膨大なトランジスタは、人の要望と自然環境への配慮の(へらべったく言えば人間の欲望を満たす)ためにどの様に使うのでしょうか。
 汎用計算機が衰退してパソコンに成ったように、絶対的なパソコンのOSが衰退して緩い繋がりを持つエージェント的(市民社会的)なOSを持つマルチ計算機に成るのでしょうか。興味津々です。

 うだうだと書いてしまい、話の始まりを忘れてしまいました。

実験機器の内容

 左中央が、秋月電子から購入したFT232RL搭載のUSB-シリアル変換モジュール。
 左上が、インターフェース誌 2006年6月号付録のSH-2基板。
 右が、SH-2基板を付録にしたインターフェース誌 2006年6月号の表紙です。





実験内容

 左上のインターフェース誌 2006年6月号付録のSH-2基板は、出荷検査用に簡易データロガープログラムを収録しています。このプログラムは、AD変換して結果をRS−232Cに出力しています。
 このRS−232C出力を秋月電子から購入したFT232RL搭載のUSB-シリアル変換モジュール経由でパソコンに接続します。パソコンでは、TeraTermで受けて表示します。ディスプレイの左の画面がAD変換した内容です。
 ディスプレイの右の画面は、パソコンがFT232RL搭載のUSB-シリアル変換モジュールを認識した画面です






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